ちいむれグロリア農園(武藤 講三)・上富良野町

有機圃場面積:508a 認定機関・認定番号 JASCERT・A01-033001

有機農業を始めたきっかけを教えてください

就農は1988年です。もともと20才時農場に憧れ、三重県からリュック一つで北海道へ渡り、酪農家を転々としましたが10年で挫折。将来をどうするか模索していた時、ヘルパーで働いていた農場の方に、離農跡に就農しないかと話をもらい、ここが人生の分かれ道と悩んだ結果、1.3haの有機野菜作りの道に進む事になりました。

有機農業の楽しいこと・大変なこと・嬉しいことは何ですか?

人参・じゃが芋・アスパラ・玉ねぎ、その後、小豆・青大豆・お米・そばと増え、隣の農家さんが引退した後お米作りも引き継ぐようになりました。自給自足に近づき、農家としての豊かさをよりいっそう感じる事が嬉しいです。

有機農業を通しての今後の暮らし方

20~30年前までは、地球は無限という考え方から浪費社会が生まれ、現在は“地球は有限”が共通の認識になり、エコ社会、節約社会の時代に入りました。そのように、食べる人の意識も「農薬を使用して作られた農産物」から「農毒を使用して作られた農産物」へ認識が共有される時、社会が変わり始めると思います。私達、有機農業者はそのために大河の一滴のごとく、貧しく、きつい労働に時に倒れそうでありながらも倒れず、生かされていると思います。人と人との繋がり、人と土との繋がり、その命のつながりの根っこにあるのが、農の暮らし。未来的な農業である有機農業がその中心にあると思っているのは妄想?幻想?

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