ハーベストガーデン福山(福山 憲昭)・当麻町

有機圃場面積:126a 認定機関・認定番号 JASCERT・A01-042410

 出生地は、偶然にも夫婦ともども三重県です。
 憲昭は三重県尾鷲市生まれ、景子は三重県津市出身です。東京都足立区で、3児を連れての共働き、憲昭30歳の時、夫婦意を決して退職。新規就農に向け行動を開始しました。
 きゅうり、トマト、キャベツ、玉レタス、なす、ほうれん草、玉ねぎ、小松菜、ブロッコリ-、ピ-マン、人参など約30種類の野菜を栽培。自慢の作物は・・・・すべての野菜ですが、きゅうり、キャベツ、レタス、ほうれん草、ピ-マンなどが大変好評です。

有機農業を始めたきっかけを教えてください

東京でのサラリーマン生活をしていた時に、千葉県から共同購入でとっていた野菜が美味しくて、新規就農した際に、その味と、生産者の想いを大切にしたいと、自らも同じ道に歩み出しました。「安全を優れた食味」が食糧には不可欠の最重要要素だから・・・。

有機農業の楽しいこと・大変なこと・嬉しいことは何ですか?

慣行栽培(一般栽培)をしたことが無いので、比較は出来ませんが、畑仕事をしている最中に作物をとって洗わずに美味しくいただけること・・・かな。それから、畑とその周辺に生息するたくさんの小動物相や多様性に感謝しています。加えて、お客さんから「お宅の野菜、昔の味がして・・美味しい」といわれた時。

自分の作った生産物の自慢をどうぞ!

最近の野菜ではダシがとれない・・とよく言われますが、我が家の野菜達は、みな立派にダシが取れます。東京に住む娘に送ると、「うちの野菜で作った料理は、家族のものにすぐ分かる・・」と言われます。

お勧めの本やお気に入りの本、映画、音楽を教えてください

「アレクセイと泉のはなし」(本橋成一・写真・文)アリス館1300円。(チェルノブイリ事故で放射能に汚染された村が舞台の写真集ですが、村の暮らしぶりや景色がとても素晴らしい・・)
「おくりびと」 アカデミー賞を受賞する前に観ました。とっっっ~ってもいい映画です。

有機農業を通じて浮かぶ、あなたの将来の抱負は?

今までのように、海外から資材に頼った営農ではなく地域の天然資源を最大限に活用した本来の「有機農業」にしていかなくてはなりません。そのためには、周辺の山林の植生を広葉樹を中心とした混交林にしていかなければ・・と考えていますが、とても時間がかかります。「魚つき林」と同じ発想です。

 昭和60年に脱サラし、無農薬の農家を目指し、新規就農。平成元年に、山林を買い取り、農地造成して、現在の「ハ-ベストガ-デン福山」を開設。以後、農薬や化学肥料を使用しない農法で作物を栽培、現在に至っています。1999年、北海道で初の有機認証機関「NPO北海道有機認証協会」を設立。 初代事務局長・副理事長を兼務。有機栽培の普及に努める。

 現在地に農場を開設して以来、町内・地域の生産者に働きかけ、有機栽培の普及に努める。現在、町内の有機栽培実践者の集い「当麻有機農業を考える会」が、中心となって学校給食への有機農産物食材提供や、食育実践事業に取り組んでいる。

抱負
 とりあえず、生産者自らの健康維持やネ。病気したら、元も子もないし、皆に迷惑かけるし・・・。
その他
 現在、地域の公民館分館の分館長をしています。生涯学習をはじめ、様々な文化活動に力を注いでいます。新規企画などにご協力頂けましたら助かります。
 現在、当麻町議会議員として、二期目の仕事をしています。有機農業に関しては、さきの国会で、「有機農業推進法案」が超党派賛成のもとで可決成立しました。この流れを活かし、北海道に於いても、当町においても有機農業と環境保全の推進に向けた動きが加速するよう、運動していきたいと思っています。

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